ガット研究の動向と問題点 2
第三の国際経済論の分野ではガット体制と呼ばれる世界経済システムの展開と変貌が、経済実態との関連でマクロ的・ミクロ的に分析されます。
その結果、たとえば最近のガット体制について「GATTシステムの基本原則に対する浸蝕が進んだ」とか
あるいは「IMF・ガット体制というふうにいわれてきた国際経済システムが最終的に崩壊局面である」といった結論が導き出されることになります。
これらについて細かに紹介するのはここでの課題ではありません。
しかし、これまでの研究成果をふまえていえば、わが国におけるガット研究が相互にほとんど問題をもたないままバラバラに行なわれてきたこと。
しかもそれらがきわめてアンバランスな展開を示していることの二点を研究面での問題点として痛感せざるをえないのです。
これら三分野での研究がそれぞれガットの一側面を鋭く易U挟していることは事実としても、特定視点からの分析にはおのずから一定の限界があります。