ガット研究の動向と問題点
第一の国際経済法としてのアプローチでは、国際経済を律する基本概念として、自由競争の維捺公正競争の維持、経済的従属関係の是正などを設定し、国際経済秩序のあるべき姿を論ずるという形で研究が進められています。
これらの公準からみて、現行のガット規定の性格およびその運用にどのような問題があるかというのが研究の中心課題をなしているのです。
次に、第二の国際政治学の立場からは、ガットは基本的には国際的な権力闘争の場であるという視点から分析が行なわれます。
「一つの国際システムを考えた場合、国と国との間にルールが存在せず自らの権力に基づいて交渉を進めていく、権力に基づくパワーシステムという状態」
があり、それこそがガットだというのです。
ガットにおける各種の交渉、ルールの性格およびその運用、ガット違反の処理などが、もっぱらこうした国際的権力闘争という視点から分析されるのです。