戦後の日本の関税政策
農業の国境調整についての日本的特殊性とは一体何でしょうか。
関税政策の展開農業関税の内容をみるに先立って、第二次大戦後における日本の関税政策の推移を概観しておきましょう。
戦後の日本の関税政策は、
(1)1945~50年の事実上の無関税時代
(2)51~60年の低関税時代
(3)61~71年の高関税時代
(4)72年以降の関税引下げ時代
・・・という、四つの時期を経過して現在にいたっています。
それぞれの時期の特徴はほぼ次のごとくです。
まずは(1)第1期(1945~50年)。
この時期は占領体制下にあって、貿易・為替の管理はすべて占領軍によって握られ、日本の関税自主権はありませんでした。
民間貿易は皆無であり、占領軍による貿易も品目ごとの複数為替レートによっていたのです。
形式的には関税は存続していたが、以上のような状況の下では事実上なきにひとしいものでした。