戦後の日本の関税政策 5
日本の関税は国際的にどのような水準にあり、他の先進国と比べてどのような特徴をもっているのでしょうか。
先進資本主義国の関税負担率を比較したものをみるとわかりやすいです。
ここでは単純に関税収入額を総輸入額で割ることで関税負担率を算出しています。
各国ごとに輸入構成が異なるため、厳密にいえぱこうした方法には問題が残りますが、その点はここでは立ち入らないことにしましょう。
ごく大まかにいって、最近の日本の関税負担率はECと並んで世界の最低水準にあり、アメリカに比べてもはるかに低いのです。
・・・このように、こと関税に関する限り、日本はいまやもっとも"開かれた国"となったのです。
農業関税の特質以上にみたような関税政策全体の推移のなかにあって、ひとり農業関税のみはやや異なった性格を示しています。
関税による農業保護的機能をまだ強く残しているのです。