心に病をもつ子ども
国立医療センター・小児科のある先生は、長年、多くの子どもを診察されてきました。
最近は、なにかしら心の問題を深く関わっている病気をもつ子どもが、非常に増えてきていると指摘されています。
しかも、その症例のほとんどが、家族関係に大きな原因があるのです。
このことから、家族関係がもっとも象徴的にあらわれやすい食卓の風景を子どもに描かせて、その絵から、治療の手立てに役立つ材料をひきだされています。
・・・こんな女の子がいます。
彼女は小学校3年生、心身症と診断されました。
重度の情緒不安定。
内向的な性格で笑ったことがなく、ほとんど話しもせず、友達はひとりもいません。
エンジのころはひとりでトイレに行くのが怖く、用をたすことが出来ませんでした。
父親は一流企業の重役ですが、不在がち。
母親は大卒のキャリアウーマンで、意思も性格も強く、潔癖症で「行儀が悪い」とか「だらしない」などと、日常生活では、なにかにつけ自分のやり方を口うるさく子どもに押し付けます。